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感謝研究

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感謝の研究に関する記事をまとめています。記事は、スマホアプリNEC Thanks Cardに掲載した内容を修正して転載したものです。
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2024年5月の記事一覧

【論文紹介】感謝が学習モチベーションを高める

昨今、企業ではIT技術の急激な成長や労働力不足などの観点から、従業員のリスキリング(学びな…

あなたのモチベーションの原動力は? -感謝と燃え尽き症候群

以下の3つの中で、皆さんのモチベーションの原動力になるとしたら、どれが一番響きそうですか…

【基礎知識】実存的感謝−苦しんだことへの感謝

人生の転機の話を聞くと、「大病を患い、死の危機に瀕した後、そこから回復したときに人生観が…

【論文紹介】マインドフルネスと感謝−マインドフルネスは感謝の感度を調整する

感謝の日記などの感謝介入法は、ポジティブ心理学介入(Positive Psychological Intervention;…

【論文紹介】自然への感謝−環境活動支援と向環境行動の促進

人類の多くの文化に収穫祭・謝肉祭・感謝祭などがあるように、人々が自然の恵みに対して感謝の…

【論文紹介】有害な職場環境を予防するには?−心理資本が職場毒性を予防する

有害で非生産的な職場環境を表す専門用語に「職場毒性(workplace toxic)」があります。図1…

【論文紹介】集団による感謝行動の分類−共同的感謝と集合的感謝の違い

感謝の心理学研究では、主に個人が感じる感謝感情を研究対象とし、次のようなステップを想定しています。 感謝すべき状況に遭遇する(感謝生起状況) 感謝すべきかどうか考える(感謝評価) 感謝の感情が湧いてくる(感謝感情) 感謝を言葉や動作で伝える(感謝表明行動) ここで、もし感謝表明行動を感謝と定義しなおすと、感謝感情は必ずしも必要ではありません。こうすると、「感謝感情はないまま感謝行動をする」という状況も感謝の一部と考えることができるようになります。 典型的な例は、組

【世界の感謝】ペルシアと感謝−母語による感謝表現の違い

同じ仕草であっても所属する文化が異なると、受け取り方が異なります。そのため、良かれと考え…

【世界の感謝】マレーシアと感謝−日本人とよく似たマレー人

「感謝の感じ方は文化によって異なる」という研究がいくつか報告されています。 個人主義文化…

【世界の感謝】19世紀の英国と感謝−感謝する奴隷の逸話

感謝が人種差別になるという話が意外すぎたので、文献(Burroughs, 2020)の内容を要約してみ…

【論文紹介】感謝の目撃効果2−感謝を目撃した人は幸せになる

別の記事で、Algoe教授が2020年に発表した「感謝の目撃」の研究をご紹介しました。今回は、Wal…

【論文紹介】感謝の目撃効果 -感謝を目撃した人が示す傾向

今回は、感謝に関する研究の第一人者のひとりであるAlgoe氏が2020年に発表した「感謝の目撃」…

【独自研究】デジタル感謝とチームの信頼構築-感謝ネットワークが表すもの

みなさんは、チーム内の信頼感を目で視たことはありますか? 信頼感はチーム内で感じるもので…

【独自研究】タックマンモデルとエンゲージメント|信頼構築のためのチームビルディングの手順

みなさんは、「タックマンモデル」(Tuckman, 1965)を聞いたことはあるでしょうか?タックマンモデルは、小集団がチームとして機能するまでの状態遷移をモデル化したものです。もしかしたら、チームビルディングや組織開発、あるいはアジャイル開発の文脈で聞いたことがあるかもしれません。 今回は、タックマンモデルと弊社で研究していたエンゲージメント要因との関係についてご紹介したいと思います。 タックマンモデルタックマンモデルは、チーム状態を以下の4つの時期に分けて考えます。