NECソリューションイノベータ株式会社
ウェルビーイングに関連した研究の研究者による解説記事を集めています。ウェルビーイングをもう少し詳しく知りたい人に向けて、毎週金曜日に更新・追加していきます。
感謝の研究に関する記事をまとめています。記事は、スマホアプリNEC Thanks Cardに掲載した内容を修正して転載したものです。
現代社会において、私たちは仕事や責任、娯楽などに追われ、睡眠は犠牲にされがちな要素の一つと言えるでしょう。実際、厚生労働省によると1976年から2011年までの縦断的な調査から、日本人の睡眠時間は減少傾向にあります。 ほとんどの人にとって睡眠は1日の20%から40%を占める重要な要素と言えます。睡眠は、疲労回復はもちろんのこと、認知機能、身体的機能、メンタルヘルス、幸福感など、多岐にわたる生理的・心理的機能に関与するとされます。 私たちのウェルビーイングのさまざまな面にお
はじめに今回は、ウェルビーイングの要素のひとつである「共感」についてご紹介します。 これまでの記事で、ウェルビーイングの構成要素がどのように捉えられているか、もしくは個別の要素はどのような概念であり、どのような研究がされているのか、といったことをご紹介してきました。 まずは、ウェルビーイングの構成要素についておさらいしてから、共感の位置付けや概念の解説をしていこうと思います。 ウェルビーイングの構成要素としての共感今回ご紹介するウェルビーイングは幸福としてのウェルビーイング
Gallup社の「State of the Global Workplace Report 2024」によると、日本の従業員エンゲージメントのスコアは6%で、香港とならび141カ国中で最下位でした。2017年以降、日本の従業員エンゲージメントは常に5~6%であり、日本の企業では従業員エンゲージメントの向上が重要な課題の一つとなっています。 一方、ウェルビーイングとエンゲージメントは関連した概念だと考えられます。例えば、PERMAやSPIREといったポジティブ心理学のウェルビ
みなさんは自宅や職場、学校などの他に、自分の居場所だと思えるような場所はありますか? 現代の社会において、多くの人々が日常生活における忙しさやストレスに直面しています。仕事や家庭における責任やタスクに追われ、自分自身をリフレッシュさせるための時間や場所が足りないと感じている人も多いのではないでしょうか? 自宅や職場、学校ではない「第3の居場所」は、「サードプレイス」と呼ばれ、近年、注目を集めています。このサードプレイスの概念は、都市計画や地域活性などを中心に議論され、最近