NECソリューションイノベータ株式会社

NECソリューションイノベータは、NECグループの社会価値創造をICT(情報通信技術)…

NECソリューションイノベータ株式会社

NECソリューションイノベータは、NECグループの社会価値創造をICT(情報通信技術)で担う国内最大規模のシステム・インテグレータです。研究開発部門が組織のウェルビーイングについて研究結果や最新トレンドを発信します。 問い合わせ note_necsi@nes.jp.nec.com

マガジン

  • 感謝研究

    感謝の研究に関する記事をまとめています。記事は、スマホアプリNEC Thanks Cardに掲載した内容を修正して転載したものです。

  • ウェルビーイング研究

    ウェルビーイングに関連した研究の研究者による解説記事を集めています。ウェルビーイングをもう少し詳しく知りたい人に向けて、毎週金曜日に更新・追加していきます。

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感謝研究

感謝の研究に関する記事をまとめています。記事は、スマホアプリNEC Thanks Cardに掲載した内容を修正して転載したものです。

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【論文紹介】感謝が学習モチベーションを高める

昨今、企業ではIT技術の急激な成長や労働力不足などの観点から、従業員のリスキリング(学びなおし)が注目されています。 学生や会社員に限らず、人生を通して学習・成長することの重要性が提唱されていますが、学習をするうえで大切な観点のひとつとして「学習モチベーション」が挙げられるでしょう。 学習意欲が低い状態で学習に取り組むよりも、高いモチベーションをもって取り組んだ方が良い学習効果が得られることが示されています。 今回は、この学習モチベーションを高める方法の一つとして、感謝

あなたのモチベーションの原動力は? -感謝と燃え尽き症候群

以下の3つの中で、皆さんのモチベーションの原動力になるとしたら、どれが一番響きそうですか? 金銭(給料UPや一時金) 物品(景品) 個別の感謝、仲間内からの評価 燃え尽き症候群には非金銭的報酬をイギリスの研究チームによると、COVID-19流行下において、特に医療や介護・福祉、教育といった公共領域で働く人たちのバーンアウト(燃え尽き症候群)が増加する一方、そんな彼らのモチベーションを維持し高めるのは、どうやら金銭的報酬ではないというのです。 では、彼らを突き動かすそ

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【基礎知識】実存的感謝−苦しんだことへの感謝

人生の転機の話を聞くと、「大病を患い、死の危機に瀕した後、そこから回復したときに人生観が変わった」という人たちがいます。例えば、ある人は、今では謙虚で優しいですが、「昔は、威圧的だった」と言い、性格が180度変わってしまったそうです。このような体験をした人たちは、「今では、人生観が変わるほどの体験ができたことに感謝している」という発言をよくします。このように苦痛に満ちたネガティブな出来事を、ポジティブに自己統合する感謝のことを、実存的感謝と言うそうです。 今回は、実存的感謝

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3

【論文紹介】マインドフルネスと感謝−マインドフルネスは感謝の感度を調整する

感謝の日記などの感謝介入法は、ポジティブ心理学介入(Positive Psychological Intervention; PPI)の代表的な方法の1つです。ポジティブ心理学介入とは、「心理的な成長と幸福に貢献するという長期的な目標を持って、ポジティブな思考、感情、行動を促進する活動の総称」です(Lim & Tierney, 2023)。 もう一つの代表的なポジティブ心理学介入として、瞑想を行うマインドフルネス介入があります。感謝介入とマインドフルネス介入は、どちらが有効

ウェルビーイング研究

ウェルビーイングに関連した研究の研究者による解説記事を集めています。ウェルビーイングをもう少し詳しく知りたい人に向けて、毎週金曜日に更新・追加していきます。

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【基礎知識】実存的感謝−苦しんだことへの感謝

人生の転機の話を聞くと、「大病を患い、死の危機に瀕した後、そこから回復したときに人生観が変わった」という人たちがいます。例えば、ある人は、今では謙虚で優しいですが、「昔は、威圧的だった」と言い、性格が180度変わってしまったそうです。このような体験をした人たちは、「今では、人生観が変わるほどの体験ができたことに感謝している」という発言をよくします。このように苦痛に満ちたネガティブな出来事を、ポジティブに自己統合する感謝のことを、実存的感謝と言うそうです。 今回は、実存的感謝

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【論文紹介】マインドフルネスと感謝−マインドフルネスは感謝の感度を調整する

感謝の日記などの感謝介入法は、ポジティブ心理学介入(Positive Psychological Intervention; PPI)の代表的な方法の1つです。ポジティブ心理学介入とは、「心理的な成長と幸福に貢献するという長期的な目標を持って、ポジティブな思考、感情、行動を促進する活動の総称」です(Lim & Tierney, 2023)。 もう一つの代表的なポジティブ心理学介入として、瞑想を行うマインドフルネス介入があります。感謝介入とマインドフルネス介入は、どちらが有効

【論文紹介】自然への感謝−環境活動支援と向環境行動の促進

人類の多くの文化に収穫祭・謝肉祭・感謝祭などがあるように、人々が自然の恵みに対して感謝の気持ちを抱くことは、良く知られています。ところが、心理学研究では、感謝は主に対人関係の中で理解され(Algoe, 2012)、自然への感謝は対象外となっています。 日本の研究では、「恩恵」以外にも、「幸運」や「平穏」によっても感謝が生起されると報告されています(蔵永・樋口, 2011)。しかし、やはり自然への感謝は含まれていません。 一方、教育者や作家によって、自然への感謝の気持ちが向

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【論文紹介】有害な職場環境を予防するには?−心理資本が職場毒性を予防する

有害で非生産的な職場環境を表す専門用語に「職場毒性(workplace toxic)」があります。図1のように、すでに多くの職場毒性が研究されています。組織に所属していると、思い当たるものが1つはあるのではないでしょうか? 職場毒性は、一度、組織の中に起こってしまうと改善が難しく、企業によっては致命傷になります。そのため、予防を考える必要があります。 これに対し、Sarkarら(2023)は、感謝がポジティブ心理資本を高め、ポジティブ心理資本が職場毒性に対する耐性をもたら